【実践編】「転職の思考法」を読んで転職活動に臨んだ話。
ビジネス本で話題の著。
「転職の思考法」
端的に述べると「会社に人生を振り回されないために自分の市場価値を上げていつでも転職出来る様になる」ための思考法がまとめられている本です。
転職は自分の市場価値に直結する。
だからこそ転職で着実に「自分の市場価値」を上げて自由を獲得するための思考法が必要である、というのが本旨の著です。
今回は「転職の思考法」を読んだうえで転職活動に臨んでみての感想をまとめていくよ。
「転職の思考法」のまとめ。
詳しくは本著を読んで欲しいのだけれど、大事なところだけまとめるよ。
まず、市場価値とは何か?
本の中では
- 技術的資産
- 人的資産
- 業界の生産性
の3つで構成されると述べています。
要は
「本人に依存するスキルや経験」
✖️
「会社の枠を越えて自分の助けになる人脈」
✖️
「業界の伸び、将来性」
で自分の市場価値は決まるよ、という話。
例えばどんなに能力の高いスーパーマンでも売上や利益が期待できない衰退業界で働けば給料は上がらない。
一方でスキルがなくても今後伸びる業界に身を置けば登りのエスカレーターに乗った様に勝手に自分の市場価値も上がっていく。
とも言えるんですよね。
将来に向かって伸びていく市場での経験は今後の転職市場で評価されやすい、という要因もある。
だから「仕事選び」や「会社選びというよりも。
むしろ「ポジションの取り方」が大切だ、という話が本の中には出てきます。
実際の転職活動での天秤。
今回、私が受けていたのは2社。
片方は横ばい〜やや縮小傾向が見込まれる市場にある大手企業。
転職なのに引っ越し費用も負担してくれて社宅まである程の福利厚生の厚さ。
働き易さと安定感がある反面、自分の今後の市場価値は上げづらい可能性がある会社。
もう一社がベンチャーで安定感はないけれど、毎年凄まじまいスピードで規模を拡大しているIT企業。
「転職の思考法」に沿って考えるのであれば、後者に行くべきなのだと思います。
「転職の思考法」の弱点。
弱点という言い方は行き過ぎかもしれないけれど。
「現実の生活」を鑑みた時に「リスクを取って選択する難しさ」と言うのは予想以上に大きいし、本著を読む限りはケアしきれない問題かな、と感じました。
特に私の様に家族がいて慎重になってしまうような人にとっては。
誰しもが「おそらくの理想」を選択できる強さを持っているわけではない、とも感じました。
だからこそ「転職の思考法」に沿えば一択であろう選択肢に大いに悩む事となりました。
まあ「転職の思考法」が身についていない、と言えばそれまでですが。
必要なのは「転職の思考法」✖️「将来への不安対策」
実際に「転職の思考法」はとても有用なものだと感じています。
一方で「転職の思考法」を機能させるためにはもう一つのピースが必要とも考えます。
転職の思考法を機能させるために必要なピース。
それは「将来への不安対策」だと私は考えます。
転職の思考法を読んで感じた事は「自分の市場価値を上げて自由を掴むためにはそれなりのリスクと覚悟が必要」という事です。
長い目で見たら退職金の様な大きなお金も絡む。
目先の生活不安を払拭する必要もある。
転職は「ゴール」ではなく「今後続く人生のスタート」であるからこそ、未来に対する不安対策は必須だと感じました。
例えば
- 十分な貯金を作る。
- 共働きや副業で収入源を複数確保する。
- 絶対になんとか出来る、という自信。
将来への不安は思考バイアスとなり、選択に影響する。
だから、転職の思考法を曲げずに実行するためには「不安の対策」も必須だと転職活動を通じて思いました。
今、出来る事はなんだろう。
もし、この記事を読んでいる方の中で。
今まさに。
または、今後の。
転職を考えている方がいるのであれば、伝えたい事はただ一つ。
「今、出来る事」を考えよう、という事です。
特に不安的傾向の強い方やどうしても「安定」を考慮しないといけない方には「合理的な選択」を妨げないための対策をオススメします。
例えは先に述べた不安対策です。
転職は市場価値に直結する選択です。
だからこそ、転職に関する思考法を身につけるべきだし、更に踏み込めば「転職の思考法」を実行できる環境作りも大切になります。
私はたくさん悩みました。
結論はまだ出ません。
そんな「悩める立場」だからこそ言いたい事は「環境整備や自分作りもより良い転職の一環。ならば、今の環境で出来る準備も多いはず、という事です。
皆さんのより良い転職。
ひいてはその先の人生の幸せを願いながら、改めて一つ問いを投げます。
自分の人生を後悔なく選択していくために。
「今、出来る事はなんでしょうか?」