田舎移住に失敗しまして。~田舎に来たけど都会に帰ります~

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【歴史】今となっては当たり前の「株式会社」を大航海時代に遡って見てみる。

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こんなツイートをしまして。


リプをもらえて嬉しかったので記事にしてみました。

 


社会人の方はどんな組織で働いていますか?

 

 

 

ほとんどの人は「株式会社」で働いているのではないでしょうか?

 


今更、当たり前の様にありふれている株式会社の成り立ちや仕組みをざっくりとまとめるよー。

 

 

 

時は大航海時代に遡る。

そもそものお話として「何で会社ってあるんだろう」というお話をしますね。

 

 

 

主に「経営面の都合」です。

 


ずーっと歴史を遡ると。

物々交換の時代から「個人対個人」での商売が始まります。

 


でも個人対個人だとお互いに持っているものしか交換が出来ないんですよ。

 


貨幣社会でも「個人の資本」が取引で使える一つの上限値になります。

 


そこで商人達は寄り集まって組織を作ります。

 


みんなで持ち寄った資本で取引が出来る様になり、取引規模が拡大します。

 


規模の力で儲けの上限値も上がりました。

 

 

 

それでも商人達は更に儲けたいと思います。

 


儲けるためにはどうするか?

 

 

 

「資本」を集めて「経営に向いた人」に儲けて貰えば良いのです。

 


経営能力が高くても十分な資本がない人もいたわけです。

 


てなわけで、「資本」をいろいろな人から集めて「経営者」に任せて儲けてもらう初期の会社の仕組みが出来ました。

 

 

 

でも、まだまだ儲けたいと思います。

まだまだ仕組みには問題がありました。

 


それは「個人の責任が大きい」事と「出資する側にもそれなりの資本が必要」という事です。

 


株式会社の原型は大航海時代あたりに出来ます。

 


香辛料や金等、儲けのタネになるものが海の向こうにある。

 


でも、それらを手に入れるためには莫大な資金と危険を冒して海へ繰り出さなければならない。

 


多くの人にとっては現実的な選択肢ではないんですよ。

 


一方で一獲千金を狙って海に繰り出したい。

でもお金がない、という人もいました。

 

 

 

利害一致。

 

 

 

海に繰り出したい人に出資して儲けを期待する仕組みが出来上がります。

 


この時により多くのお金を集めるために都合が良かったのが「少額資本の収集」と「責任の分離」です。

 


たとえば日本人全員から1円ずつ貰えば億を超える様に「小さい資本」でも集めたらそれなりに大きな金額になりますよね。

 


みんなが1円ずつ持っているよりも集めて1億円にして活用した方が利益も出しやすいんですよ。

 

 

 

だから「小さな額」でも出資出来る様な仕組みが出来ました。

 


そして、出資者を募るのに有効なもう一つの要素が「リスクの最小化」

 


例えば、航海が失敗して莫大な負債が発生したとして。

出資者にも債権者から「金返せ!」と莫大な請求が来るのではリスクが大きくて出資者は集まりません。

 

 

 

だから「責任を限定する」形になりました。

最初に出資した額を限度とする「有限責任」と債権者から直接に請求を食らわない「間接責任」

 


という考え方が出来ました。

 


要は「経営が破綻しても出資したお金が返ってこない」という形で出資者は責任を取ります。

 


債権者は会社にしか責任追求が出来ないし、出資者は会社に出資した限度でしか責任がないんですよね。

 


この「間接的」で「有限な」責任の下に出資した会社の持ち主達が「株主」です。

 

 

 

イメージは会社がマンションで株主の持つ権利である「株式」がマンションの一室。

 


大きな会社の持分をいろんな人が持っているイメージです。

 

 

 

起業経験者が「失敗したら0になるだけ」と言う理由はあくまでも「会社」と「個人」は責任が分離しているから、です。

 

 

 

自宅や自分の財産を借り入れの担保にしなければ、株式会社を破産させても自分の財産は守られます。

 


出資額がパァになるだけです。

 

 

 

とまあ、こんな感じで「資本を準備する人」と「経営をする人」を分けて限られたリソースをフル活用しようとしたのが「株式会社」的な組織の成り立ちです。

 

 

 

ちなみにジョブズのイメージか強いアップルでさえジョブズは6代目CEOで初代はマイケル・スコットです。

 

 

 

適材適所、という事で役割分担をして生産性を最大化する仕組みなわけです。

 

 

 

社員と従業員の違い。

おまけの小話。

社員と従業員って実は意味合いが全く違います。

 


法律的には社員は会社の構成員を指します。

例えば株主とかね。

 


で、従業員は雇用されている人です。

 


言い方を変えると

社員=会社の持ち主。オーナー。

従業員=労働力を会社に買われている人。

 


ね?かなり意味合いが違うんですよ。

 

 

 

まあ、日常生活で使い分ける必要はないんですが。

 


最後に。

本当にざっくりと。

ニュアンスで伝わる様に記事にしたので正確ではない部分も多々あります。

 

成立時期とか詳細な流れとか。


「株式会社」自体も日本の制度と呼び方なので各国で制度も呼び名も違います。

 


まあ、大きな流れでは合ってるかと思います。

詳しく書きすぎると固すぎてつまらないし。

 


もし反響があれば「終身雇用ってなんなの?」とか「会社の上場と公開ってなんか違うの?」とか。

 


借金で身ぐるみ剥がされるパターンとか。


子供が親をクビにする方法(親権的な意味で)とか。

 


ざっくりとでよろしければまとめてみようかなー、と思ったりはします。