【体験談】田舎に移住して1年で変わったこと【生活はどうなった?】
そういえば都会から田舎に来て1年が経ちました。
時間の流れは早いよね。
マジ光陰矢の如し。
というわけで田舎に来て1年で変わった事についてまとめていこうと思う。
そもそも田舎暮らしに懐いていた期待。
と、都会から田舎に移住した時に何を考えていたのかを先に振り返っておくよ。
実際問題、農業しながら限界集落に暮らす様な人と地方都市で郊外を楽しむ暮らしを望む人とでは理想が違いすぎる。
だから先にどんな期待の下、田舎に来たのかを明確にしておきたい。
田舎移住への期待
- 激務から解放されたかった。
- ズタボロになったメンタルを立て直したかった。
- 都会の「早い流れ」から離れたかった。
- 自然の中で暮らしたかった。
- 収入が下がっても生活の質が上がる様な暮らし。
- のびのび子育てが出来る環境。
とまあ、こんな感じ。
早い話が都会の「競争社会」に着いて行けずに生きる自信を失くして田舎へ逃げ込んだのだ。
自然もあるし、待機児童もいない。
「ゆったりとした暮らし」とやらを期待した。
今だから言うと激甘である。
蜂蜜に砂糖一袋ぶち込んで人工甘味料をこれでもかとまぶし続けるくらいに激甘な考えだったと言わざるを得ない。
とまあ、こんな感じの期待で田舎に移住して来たと思って頂きたい。
期待は叶えられたのか?
正直な感想としては「半々」というところ。
自分で「激甘な期待で田舎に来た」とか言った割に意外にも半分は叶ったと思っている。
「あれ?田舎暮らしって意外と希望ある?」
「どんな暮らしをしたいか」によるけれど、十分に希望はあると思うよ。
個別に見ていくよー。
働き方について
ぶっちゃけ「会社による」というのが正しいと思う。
一応、都会にいた頃と同業の会社に転職をした。
残業時間はたぶん3-4割まで減ったんじゃなかろうか?
80-100時間が20-40時間になった感じ。
ただ、取引先の人を見ていると休日に余裕で呼び出しされる人もいれば連日日付を跨いで働く様な人もいる。
だから私の「激務から解放される」という期待についてはかなり状況が改善したけれど「田舎に来れば定時で帰れる」なんて事もない。
私も繁忙期は今だに死にそうな顔して仕事に埋もれているし。
働き方については業界、会社と「自分の働き方の意識」から攻めた方が改善の余地があると思うよ。
メンタル改善
私の場合は「◎」だった。
でも、正直なところメンタル改善についても「わざわざ田舎に移り住む必要はない」というのが私の意見。
実際、田舎に移住してからというもの。
都会で激務な仕事に就いて思考停止して毎日を「死にたい顔」で過ごしていた頃と比べたら劇的に改善した。
まず、余裕が出来て頭が多少回る様になった。
頭が回れば自分を省みる事が出来る様になる。
結果、具体的な生活改善に取り組めている。
でも、この「余裕が出来て改善した」というのは「激務の環境から逃れて思考の余裕が出来た」という方が正しいと思う。
厳しいストレスやプレッシャーから離れたから自分を取り戻せた、とでも言えばいいのか。
たぶん「田舎に移住する」という選択をしなくても「環境を大きく変える」という手段でメンタル改善は実現出来ると思う。
ただ、手っ取り早く環境を変える手段としては「地方移住」は大いにあり。
地方出身の方は一度、体制を立て直すために実家に帰っても良いのかもしれない。
戦略的撤退というやつだよね。
のびのび豊かな暮らし。
一応は「○」にしておく。
田舎に移住してきての大きな変化が「自家用車」前提になった事。
車社会だから基本的には車移動。
お店や駅コンビニにも無料で使える駐車場がある。
とにかく「お出かけ」のハードルがすごく下がった。
気軽に100km位は運転する。
そのせいもあって「行きたいところでやりたい事をする 」みたいな暮らしは出来ている。
例えば自然の中のスポットだとお金がかからないところばかりだし。
ポツンとある良いロケーションのお店を巡って嫁と店内でお茶をして〜、という休日が恒例になりつつある。
↓たまにあげてるお出掛け画像達↓
子育て
これは「△」
まず、待機児童問題は本当に場所次第。
田舎で「待機児童0」と言っていようが人が多少なり集まるエリアだと、そこにある保育園や幼稚園は当然、倍率が高くなる。
市町村では「待機児童0」だったとしても市町村合併を繰り返した後なのでエリアがめちゃくちゃ広い。
送り迎えしんどいところまで候補になる感じ。
あと子育ても「近くに何かある」環境ではないから場所を選ばないと結構大変。
ぶっちゃけ、遊具がある整備された公園すらほとんどない。
おまけ
私は期待していなかったけど世の中的に期待されてそうな事について。
WEBで調べたらよく出てくる様な事だけど。
生活費が下がる。
個人的には「✖️」
- 自家用車がほとんど必須。
- 綺麗な賃貸は意外と高い。
- 食品も言うほど安くない。
- 光熱費がかかる。
こんな感じ?
自家用車
自家用車は無くても田舎暮らしが出来る、という意見もあるみたい。
でも「自家用車のない田舎暮らしってそもそもする意味あるの?」というのが私の意見。
中途半端な市街地に本数もろくにないバスや電車で移動する事に何の楽しみがあるというのか。
カーシェアだってあるわけないし。
田舎暮らしを楽しみたいなら自由な足として車は要ると思うよ。
賃貸
家賃も年季入ってるところならまだしも、新しい子綺麗なところはそれなりにする。
流石に東京と比べたら安いけど地方都市の栄えたところと比べると意外と安くはならない。
ただ駐車場は安い。
食品、生活費。
安くはならない。
ただし、知り合いに畑をやっていて周りに野菜を配りまくってる人がいる場合を除く。
一から田舎移住をすると自分から作りに行かないと出来ない関係ではあるけれど、家庭菜園で余った野菜を配りまくるおばさまは確かに存在する。
腐らせるのはもったいないし、とにかく配る人がいる。
ただ、関係を作るのも維持するのも面倒臭いと思う。
でもスーパーでの買い物で値段が安くなる、みたいな事は期待はしてはいけない。
あれは地域性や小売店の企業努力がデカいから「田舎=生活費安い」と考えるのは超危険。
なお、新潟県はキノコが安くて肉が高い印象。
そして国産の肉と牛肉が全然売ってない。
なお、チーズと酒は超充実している。
光熱費
新潟県は雪が降るのもあって光熱費は上がった。
冬場は命に関わるからエアコンだけで無くヒーターがいる所もあるかも。
そして冬以外も寒暖差が激しすぎるのもある、新潟県の場合は。
まとめ
長くなったのでこのくらいにするけれど。
結局、良いところもあれば悪いところもある。
当然の話だね。
あとは「わざわざ移住しなくても得られる事」もある。
環境を変えたり、週末に郊外に出たりで十分な事とか。
田舎移住を考える人には「自分がなぜ、田舎に行きたいのか」を改めて考えて欲しい。
幸せな田舎ライフを送るためにも。
もし熟考して「田舎に行きたい!」となるなら個人的には応援するよー。